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澄泥硯の実体については諸説あり、明確になっていない部分がある。故宮博物院には「牧牛澄泥硯」があり、『中華古硯』(江蘇古籍出版社)に紹介されている。四肢は折り曲げて伏しており、背中の部分が墨堂となる。全体は黒く、墨堂は中央に凹み、紅色に褐色の斑点がある。
同型の硯は首都博物館にも収蔵展示されており見ることができる。この他、日本でも見ることがあり、明時代に流行った硯式であったことがわかる。図版に示したものも同型のものである。同じように全体が黒く、墨堂は赤みを帯び、褐色の点がある。牛の伏す形状も同じである。澄泥硯の位置づけが明確でなく、陶硯とすべきかも知れないが、いまは澄泥硯として位置づけておく。
因みに、首都博物館は2006年2月に新装オープンした。地下鉄木犀地を東に歩いて5分ほどのところにある。その広さ、内容とも素晴らしいもので全てを見るのに1日でも回りきれないものである。北京の新しい観光スポットとして注目されるであろう。
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