土豪(成金)-1

更新日:2016年06月01日
土豪ゴールドのスマホとゴールドシール

 日本ではよく資産家を「億万長者」と表現しますが、つまりは資産一億円超の大金持ちを指します。中国では「千万富豪」と呼び、資産1,000万元、日本円で約1.7億円以上というとんでもない大金持ちを指します。
 中国富裕層の実態に関する白書を毎年、発表している中国民間調査機関・胡潤研究院の発表によると、昨年末現在、香港・マカオ・台湾を除く中国三一省・市・自治区に在住する千万富豪はこの5年間で何と倍増し、109万人にも達したそうです。注目すべきは上位10位以内の「千万富豪」に広東省の深★、広州、仏山、東莞の四都市が含まれていることと「千万富豪」の平均年齢は38歳です。その10倍に当たる資産一億元以上は「亿万富翁(億万富豪)」と呼ばれ、その数は6.7万人で、平均年齢は39歳(男女比は6対4)だそうです。
 この恐ろしいまでの成金増加の筆頭は、大企業や多国籍企業などのトップを務めるゴールドカラーと呼ばれる経営者たちが過半数を占めています。次に株式取引や商品先物取引など金融投資に従事しているデイトレーダーがいるのですが、約20パーセントと相当な数を占めています。
 現代中国の経済成長は勿論ですが、住宅、不動産価格の高騰の恩恵を受け、積極的に投棄した勝ち組も多く、その影響で個人資産総額は年々増え、今年は129兆元に達する見通しだそうです。現代中国ではこのような50歳未満の新富裕層が中国実体経済成長をけん引しているさえと言われています。
 次号では、この富裕層から生まれたタイトルの「土豪」と呼ばれる成功者たちについてお話ししたいと思います。

★(土編に川:セン)

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