特大藝術品的贋品(偽物の特大藝術品)-2

更新日:2019年07月15日
2016年に1380万元で落札された李可染の贋作(左)と范曽の贋作と范曽の偽造印章70方
 中国初の美術オークションを開催したのは中国嘉コで、1994年のオークション実績は1,400万元以上の総売上高を達成しました。それから23年後の2017年、中国嘉コの年間オークション売上高は60億万元にまで跳ね上がりました。資金の流入に伴い、芸術作品の価格は引き続き上昇し、何百万元、何千万元、さらには10億元を超える落札価格が徐々に出て来ています。 2017年の春季オークションでは、1,000万元以上の落札価格の商品が136点の中国絵画と書道作品がありました。
 ここまで大規模化した大市場に巧妙な贋作を出品するため、某氏を中心とした組織的ネットワークは、遺族に保証書を書かせるなどして入札者を欺き、数年に亘って荒稼ぎをしていたようです。記事によると、彼らはまず1992年に李可染の贋作を出品し、仲介人が500万元で落札、その後、李可染の家族から「相関的鑑定証明書を詐取」し、2013年に再度、出品して5,232万元という高額落札価格を叩き出しました。
 また、別の李可染の贋作も同様に、まず30万元で仲介人が落札、2016年に1,380万元で落札されました。それ以降2004年には、斎白石、徐悲鴻など有名人気作家の贋作87点を作り上げ、同様にオークションで落札額として約6,000万元を得ました。さらに啓功、郭沫若など名家の贋作で1,182万元、他に36点の名家の贋作をオークションで300数万元の利益を得ました。一般的には、仲介人の能力と人脈に対して落札価格の40〜50パーセントを報酬として支払うようで、この競売詐欺を繰り返し成功したようです。こうして荒稼ぎした某氏の個人資産7億元の個人資産は凍結され、個人コレクションも没収されたようです。
 オークション市場に贋物作品が横行している根本的な問題に、「オークション法 61条」が濫用されているからだと指摘する声もあります。61条には「オークションハウスは競売する前に商品が本物か偽物かを保証しなければ、瑕疵担保責任を負わない」とあることから、今回の事件によって再び61条を巡って議論が始まりました。一方、骨董品業の特性を考え、もし61条を取り締まったらオークション業界全体を取り締まってしまい、業務が立ち行かなくなるという意見もあります。
 瑕疵担保免責は国際ルールですが、骨董品業界は骨董品に対して最終的に真偽を決める権利がないことから、骨玉石混淆、真偽混交、これは芸術品業界の常態であり、オークション会社も真偽に対する鑑定が完全というのは不可能に近く、誤った鑑定することは避けられるはずもないからです。恣意的な詐欺行為でない限り、落札者の判断に委ねるというのがこの業界の最終責任と言えるでしょう。
  ※1元は約17円
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