精霊宝可夢(ポケモンGO)-1

更新日:2017年08月01日
公園の名前が「ポケモンパーク」になりそうです
 昨年、満を持して日本でも配信された無料アプリゲーム「ポケモンGO」、スマートフォンを操作しながら自転車や車を運転した結果の交通事故や、警察に検挙されるケースが多発し、一躍、社会問題となりましたよねぇ。ポケモンGOは、中国では「精霊宝可夢」、または「口袋妖怪」と意訳表記で呼ばれていますが、日本より少し遅れて香港でも配信が始まったところ、米アップル香港版「アップルストア」では、配信開始から僅か5時間後には無料アプリ人気ランキング1位になったそうです。しかし、ゲームに熱中するあまり、警察施設に立ち入る人がいるなど、日本同様、社会問題となりました。
 台湾ではどうかと言いますと、現在、台湾では「ポケモンGO」は配信出来ません。台湾メディアの商業周刊によると、台湾在住弁理士の王信氏が保有する特許『真實世界之網路遊戲(ONLINE GAME IN REAL WORLD)』が、Niantic社が開発したIngressとポケモンGOのシステムと酷似しているとして、Niantic社を相手取り、台湾知的財産裁判所に特許侵害訴訟を提起しているからです。どうも最近は、特許侵害訴訟などで大金ゲットを狙う会社や個人が多いようで困った傾向です。
 しかし、台湾では去年から位置情報を使って遊べるポケモンGO風アプリ「怪獣社区」が根強い人気があるようで、日本マクドナルドの成功にあやかりたいと、台湾企業側は配信待ちといったところのようです。
 次に中国ではどうかと言うと、中国政府はGoogle自体を禁止していますから、残念ながら中国本土でポケモンGOが配信されることはありません。その理由ですが、Googleは2006年から中国で検索サービスを開始しましたが、度重なる中国政府の検閲、実際には中国当局(SAPPRFT、国家新聞出版広電総局)の規制に愛想を尽かし、2010年3月についにGoogle側が撤退してしまったのです。
 こうなると次にどういう状況になるか、大方の方は予測されると思いますが、次号では訳の分からんゲームのご紹介と、「上に法あれば、下に策あり」の見本みたいなお話をしたいと思います。
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