敬天齋主人の知識と遊びの部屋



商品名:
比較して学ぶ 王羲之と董其昌
- 董其昌臨淳化閣帖 王羲之巻 -

逸話で綴る物語書道史 







著者:
日向雅之
発行:
アートライフ社 2014.9.16
価格:
本体3,000円+税
ISBN: 978-4-908077-00-5 C3070
仕様: 並製 本文 総220頁モノクロ

 淳化閣帖は、北宋の淳化三年、宋の太宗(九三九―九九七)が、翰林侍書の王著に命じて内府所蔵の名跡を編次させたもので歴代法帖名蹟集全10巻、古人の書法を伝え習うための中国最古の大型叢帖です。宋時代に原版は毀たれたため、初拓本はきわめて少なく、そのため清代に多くの翻刻本や校訂本が作られました。

 淳化閣帖全10巻のうち、巻六、七、八が王羲之の書で、本書は現在、北京故宮博物院に収蔵されている董其昌が臨書した「淳化閣帖 王羲之巻」原帖の研究に取り組んだものです。王羲之の造形美、美意識を汲み取りながら臨書したその字形は形臨ではなく、毎日書道会会員で創玄書道会審査会員である著者は、この両者の造形理論を解明し、創作に役立てようしています。

 創作する側の立場から「淳化閣帖 王羲之巻」を董其昌がどのような臨書感を持ち、創作へ結びつけたか、その理論や考えを通して多くの書作家の一助になり得る、意義ある試みであると言えるでしょう。

 

表紙

外観
巻子1

巻子2

見開き
 

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